四間飛車党の備忘録

四間飛車メインで振り飛車・相振り飛車・右玉なども含めあれやこれや綴っていきます。

竜王戦本戦 塚田-片上戦詳報

第1図 島-川上戦の掲載は予想通り一昨日で終了し、昨日より塚田-片上戦に移っている。こちらは手数が長かったためか、本日の第2譜で早くも仕掛けの局面を迎えた。
 第1図で▲2四歩の仕掛けに本譜は△同角だが、△同歩なら「どのように攻めるのだろうか」と先日当ブログ記事で筆者は疑問提起しているが、観戦記によれば▲4六歩△同歩▲同銀とし、「反撃が気になる」△6五歩には▲5五歩と戦うつもりとのこと(参考図)。以下振り飛車は単に△5五同歩か、それとも△6六歩~△6五歩を決めるべきか。
参考図 具体的な手順は難しいが、このように居飛穴側が指すつもりであれば、第1図直前の▲1八香と△4一飛の交換は後手側が5一に角を引くような手も生じており、明らかに振り飛車が得をしている。
 本譜も後に△3八飛(7八の金取り)~△1八飛成と香を拾われており、結果的に見ても香上がりはマイナスになっているのだが、第1図の△4一飛を見てから▲2四歩と仕掛けた真意はどこにあるのだろうか。観戦記の一説にある通り、あれこれ考えるうちに打開の手順を思いついたのだとしたら問題があるように思うのだが。
 保留していた仕掛けを敢行したものの、その間に相手が好形となり損をした…そのような経験は誰にでもあるだろう。しかしプロの、持ち時間5時間の将棋である。本譜では明るみに出ず一変化の範疇に収まったとはいえ、将棋がどこか緻密でない印象を受ける。
 若くしてタイトル獲得・A級昇級を果たし、花の五十五年組の一員として活躍していた塚田九段。それがまだ四十歳だというのに順位戦はC1まで落ちるなど、十数年前を思えば信じられない状態である。本局で筆者が感じた緻密さの欠如にも凋落ぶりの要因が見え隠れするなどと考えるのは、穿ち過ぎかつ塚田先生に失礼であろうか。
 いずれにせよ観戦記はまだまだ第2譜、筆者の疑問も残存しており今後が楽しみである。
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コメント

はじめまして

 はじめまして、seino1と申します。最近このブログを見つけたのですが、自分も四間飛車党なので、とても参考になります。
 本譜での仕掛けでは、探してみると渡辺先生の本に類似形があり(テーマ24・といってもダイヤ美濃の5二と6三の金銀が逆ですが)、仕掛けて居飛車が指せると書いてありますが、片上さんは次の森内先生との対局でも、ダイヤ美濃にしそうな気配が有ったので、振り飛車側にどういう対策があるのか気になる所ですね^^
 ちなみに、▲1八香と△4一飛の交換がどちらが得なのかは、自分でもよくわからないです・・・^^;

  • 2005/08/24(水) 08:19:35 |
  • URL |
  • seino1 #/9hBKkrU
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Re:はじめまして

seino1さんはじめまして。
ご指摘の通り竜王の居飛穴本に同じような仕掛けが載っていますね。ただし▲4六歩△同歩▲同銀と進んだP188で「ここでも△6五歩と△4一飛が有力」とありますが、本譜はその△4一飛を既に指しているわけですから、やはり▲1八香との交換は居飛車損なのではないかと。

  • 2005/08/24(水) 10:48:01 |
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  • nusono #-
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