四間飛車党の備忘録

四間飛車メインで振り飛車・相振り飛車・右玉なども含めあれやこれや綴っていきます。

観戦記について考えてみる

 もちろんこれまでも新聞の将棋欄には目を通してきた。振り飛車系統の将棋ならば熱心に読み、果ては切り抜いて保存することもあった。しかし今現在、筆者はかつてないほど観戦記に注目している。
 とは言っても現在掲載されているものに対してではない。既に総譜を知っており、また筆者なりにあれこれ愚考してみた対局に関して、今後観戦記ではどのような結論が導き出されるのか、それが楽しみなのである。
 読み手としては特殊なスタンスの部類に入るかもしれない。しかしネットによる中継などの普及により、リアルタイムで棋譜が手に入りやすくなった時代、観戦記のあり方も変わってくるのではないだろうか。
 そもそも良い観戦記とは何か。その定義づけは難しく、人によって様々な意見があるのではないだろうか。自分で将棋を指すというより棋士のファンとしての色合いが濃い者にとっては対局中の仕草などが活き活きと書かれていることが重要であろうし、有段者にとっては指し手の解説が隅々まで行き届いていなければ不満に違いない。
 筆者個人としてはやはり後者に重きを置きたい。速報性に対抗し得るのはやはり時間をかけた詳しい内容の検討であろう。もちろん解説ばかりで無味乾燥なものに仕上がるのも読み物としてはつまらない感があるが、やはりどこで勝敗は決したのかを詳しく述べるのが最優先事項ではないだろうか。加えて先に挙げた二つ以外にも観戦記の面白さとして様々な要素が考えられるが、それら複数、ひいては全てを盛り込むことは不可能ではないはずだ。紙面のスペースが限られているという制約と戦わねばならない事情も、文章を書くことによってたつきを得ている観戦記者としては、厳しい見方をすれば言い訳とも思える。
 観戦記ではなく自戦記であったが、肝心の将棋はおろか対局風景にも言及せずに己の主張ばかり繰り返すようなものも最近見受けられた。それは論外としても、改めて読んでも速報で得た情報と大差ない、そのような観戦記では自らの存在意義を自ら否定することになりかねない時勢であるのは間違いないだろう。
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