四間飛車党の備忘録

四間飛車メインで振り飛車・相振り飛車・右玉なども含めあれやこれや綴っていきます。

名人の四間飛車破り

第1図 8月3日に行なわれた竜王戦本戦の森内-片上戦より。後手番となった片上四段は前局に続き四間飛車を採用、対する森内名人は居飛穴に組む。第1図で▲3六歩なら穏やかだが…。

  第1図以下の指し手
 ▲6八銀 △4五歩 ▲2四歩 △同 歩
 ▲6五歩 △7七角成▲同銀右 △3三角
 (第2図)

 居飛車は▲6八銀と松尾流への組み替えを狙う。それを阻止せんと振り飛車は△4五歩。
第2図 まさか▲5七銀と戻るわけにもいかない。▲2四歩~▲6五歩の仕掛けは当然だが、3七歩型のため▲3五歩を絡めることができないのがどう影響するか。
 △7七角成▲同銀右に△6五桂は構わず▲2四飛で居飛穴ペースと見たか、片上四段は△3三角と自重して第2図。

  第2図以下の指し手
 ▲6四歩 △4六歩 ▲同 歩 △同 飛
 ▲3ニ角 △4九飛成▲2一角成△4三歩
 (第3図)
第3図 ▲6四歩と取り込めたのは大きそうだ。振り飛車も△4六歩以下飛車のさばきに期待するが、▲3二角と打たれて先に桂馬を取られる形に。
 第3図の△4三歩は手堅いがどことなく違和感を感じた。筆者は真っ先に△4一竜の自陣竜が見えたが、▲5四馬△同歩▲7五歩くらいでうるさいのだろうか。2八の飛車さえ釘付けにできれば攻めを切らせることもできそうだが。

  第3図以下の指し手
 ▲3二馬 △3九竜 ▲3三馬 △2八竜
 ▲6八銀 △2九竜 ▲1一馬 △4九飛
 ▲7九香 (第4図)
第4図
 ▲3ニ馬以下飛車角交換となったが、これは居飛穴にとっては2八の飛車をさばいたと見るべきか。△2八竜に▲6八銀、△4九飛の二枚飛車にも▲7九香と打ちつけた第4図は、まさに鉄板流の面目躍如といった趣がある。
 以下△4四歩に▲7五歩が急所で、激しい攻め合いを制して森内名人の勝ち。仕掛け以降は常に居飛穴ペースで進行していたように見え、少なくとも片上四段が良くなった瞬間は無かったように思える。この見解が正しいか否か、観戦記が非常に楽しみだ。
 四間飛車側としては△5四銀型にこんな手順が成立してはたまったものではないのだが…。△8四歩と突く代わりに△9五歩と突き越しておいて端攻めを可能にする、あるいは△6三金を急いで上部を厚くしておく、といった工夫で▲6八銀を不成立に導くことが出来れば良いのだが。今後の研究課題であろう。
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