四間飛車党の備忘録

四間飛車メインで振り飛車・相振り飛車・右玉なども含めあれやこれや綴っていきます。

勝手が違うのは対局だけではなく

 先日の夜の話である。何気なく将棋倶楽部24で高段者の将棋を見てみると、局面は四間飛車対居飛車の中盤を迎えていた。これは勉強になると腰を据えて観戦を始めたはいいが、一つ気になることがあった。
 正確な点数は失念してしまったが、なにぶんレーティングが2600を越える者同士という高次元の勝負であるから、当然観戦者の数も百人を下らない。その中には全員に向けたチャットで独り言めいた解説を行なう者、あるいは次の一手を予想して「▲○○歩」などと発言する者が何人かいた。それが観戦しつつ自らが指しているつもりで手を読んでいた筆者にとっては、どうにも気を削がれるものに感じられたのである。
 かかるチャットを止めさせる権限などもちろんあろうはずもなく、また発言を聞きたくなければ「全聞かザル」機能を用いればよい(事実すぐにそうした)。そこでふと考えてみたのだが、一局の将棋について複数の者がリアルタイムで意見を出し合うという状況は、アマチュアにとってはかなり珍しいのではないだろうか。
 プロならば控室での検討、というシチュエーションが日常茶飯事なのは言うまでもない。もちろん観戦という行為自体はアマにとっても馴染みの深いものだが、大会などにおいては実際に対局が行なわれているすぐ傍で、邪魔にならぬよう黙って考えつつ戦いの趨勢を見つめるという場合が圧倒的に多い。別室に継ぎ盤を用意して対局中の将棋を並べるという経験は、まぐれで学生大会のベスト16まで残った時に決勝の将棋を研究していたのを覗き込んでいた(強豪に囲まれて意見を言うような度胸は無い)くらいしか筆者も記憶にない。
 現在進行形で行なわれている対局を観戦するのは非常に勉強になる。しかしその所以は自らも読みを入れて自力で考えるという点に他ならず、それは大盤解説や周りに人がいる際に他人の見解を耳にしている場合も変わらない。ネット観戦も同じことだと思えばそれで済むのだろうが、双方向のコミュニケーションを求めているとは考え難いチャットに、筆者は違和感を感じたのである。
 インターネット将棋は対局そのものだけでなく観戦も勝手が違う、ということなのであろうか。
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