四間飛車党の備忘録

四間飛車メインで振り飛車・相振り飛車・右玉なども含めあれやこれや綴っていきます。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

自戦記 de 文体模写 櫛田陽一編

第1図 第1図は▲7五歩に△7一飛と引いたところ。青野九段が最初に指し始めた新手で、新鷺宮定跡とも呼ばれている。ナナメ棒銀で居飛車が飛車先を突き捨ててから△7二飛(▲3八飛)と回る変化になるとこの局面が生じることが多いが、洗練された世紀末四間飛車にとってはおいしい戦法だ。これから私が実戦を元に紹介する指し方で、居飛車をぶっつぶしてもらいたい。

  第1図以下の指し手
 ▲7八飛 △7七歩 ▲同 桂 △8九角
 ▲8八飛 △5六角成▲8二角 (第2図)
第2図 第1図では振り飛車も手が広いが▲7八飛が最善である。対して△4四角や△9九角は▲7七桂と受ければ良い。本譜は△7七歩▲同桂△8九角と打ってきた。
 この形が出現した当初は▲6八飛と逃げていたが、定跡は日々進化する。最新の結論は▲8八飛△5六角成▲8二角で振り飛車が指せるというものだ。この形は今でこそ藤井九段の『四間飛車の急所3』などにも載っているが、この対局が行なわれたのは1999年まで遡る。そう、まさに世紀末四間飛車は時代を先取りしているのだ。
参考図  第2図以下の指し手
       △7八歩 ▲5七歩 △4五馬
 ▲4六歩 △4四馬 ▲7八飛 (第3図)

 居飛車に有力な手がいくつか見えるが、本譜は△7八歩とと金を作りに来た。ここは▲5七歩とがっちり受けて、△4五馬にも▲4六歩が味の良い突き出し。8二の角が見事に利いている。
 △4五馬の代わりに△6六馬という変化も私は実戦で経験済みだ。▲6七金と受ける一手に△同馬と切り、▲同銀に△7九歩成と駒損ながらもと金を作って参考図となる。
第3図 実戦は以下▲9一角成△7六歩▲同銀△6六金▲8五銀△7七金▲4八飛と進み、居飛車の攻めは重いようでも飛車をいじめられる展開となり面白くなかった。▲9一角成が急ぎすぎで、ここはじっと▲8五歩が好手。△7六歩▲同銀△6六金には▲8六飛を用意している。読者の皆さんはこのように指し、居飛車の変化手順にはまらないようにして頂きたい。
 本譜に戻って、△4五馬▲4六歩には△4四馬と引くよりない。そこで▲7八飛と目障りな垂れ歩を払うことができた。世紀末流の丁寧な指し回しを参考にしてもらいたい。
第4図  第3図以下の指し手
       △6六馬 ▲6七銀 △7五馬
 ▲7六歩 △7四馬 ▲9一角成△8三馬
 (第4図)

 第3図で△8八歩と垂らすくらいなら、居飛車は第1図で▲7八飛に△4四角▲7七桂△8八歩と指すべきだ。それでも世紀末四間飛車の敵ではないが…。
 △6六馬に▲6七金は△7六馬▲同金△6七銀と両取りに打たれてしまう。▲6七銀~▲7六歩と局面を収めて▲9一角成と香得を果たすが、第4図の△8三馬が油断ならない手。
第5図
  第4図以下の指し手
 ▲8五歩 △8六歩 ▲8八飛 △7三桂
 ▲8四歩 △9一飛 ▲8三歩成(第5図)

 次に△7三桂とされると馬が死んでしまう。厳密には▲9二香と打てば助かるが、こんな情けない手は世紀末流の辞書にはない。
 ▲8五歩と突き出して△7三桂に▲8四歩を用意するのが肝心なところだ。実戦も△8六歩▲8八飛の交換を入れてからそのように進み、第5図となってと金を作りさらに優位を拡大した。

 この後も△9九角以下熱戦が展開されたが、中盤の優位が大きく私が勝ち切った。この将棋を見れば新鷺宮定跡など恐るるに足りず、ということが分かってもらえると思う。世紀末流の指し方が皆さんの参考になれば幸いである。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://4kenbisya.blog11.fc2.com/tb.php/53-7ee490ff
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。