四間飛車党の備忘録

四間飛車メインで振り飛車・相振り飛車・右玉なども含めあれやこれや綴っていきます。

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とっておきの相右玉

 というわけで前回の予告通り相右玉の将棋を紹介する。今から10年くらい前、大学部内公式戦の一局より。先手番になった筆者だが四間飛車にすると相手が嫌な戦法(端棒銀)を指してきそうなので右玉にしたところ、相手も右玉にしてきてだるい思いをしたのを覚えている。そして迎えた第1図、△2四歩の突き出しに「何か」を感じ取った筆者の次の一手は……。

第1図  第1図以下の指し手
 ▲4八玉 △2五歩 ▲同 歩 △同 桂
 ▲同 桂 △2四歩 (第2図)

 ▲4八玉は戦場から玉を遠ざける右玉の常套手段。後手は△2五歩から仕掛けてきたが、ここは△9二香と一手待つべきだった。以下▲8五桂なら△同桂▲8六歩△2五歩、『とっておきの右玉』第5章P114のように▲3八銀と端攻めに備えてもやはり△2五歩がある。本譜は△2四歩と打った第2図が先手にとって動くチャンスだ。

第2図  第2図以下の指し手
 ▲9五歩 △2五歩 ▲9四歩 △1五歩
 ▲9三歩成△1六歩 ▲9九飛 △1七歩成
 ▲8三と (第3図)

 ▲9五歩と端を攻めるのが急所。△9二香と上がっていれば△9五同歩▲9九飛△9一飛で受かるのだが9一香型では受けようがない。やむなく△2五歩だが以下お互いに端を食い破るものの、第3図となってみると先手の攻めが一足早いのは明らかだ。しかし相手もここで渾身の勝負手を放ってくる。

第3図  第3図以下の指し手
        △6五桂打▲9一香成△1五角
 ▲4九玉  △1八と  ▲9二飛成△5三玉
 ▲7三と  △6一香  ▲6五歩 △2八と
 ▲4八桂  △2六歩  ▲1六歩 (第4図)

 △6五桂打が怪しげな一手。▲同歩、▲同桂はともに△同歩と取られて4二の角が9七の地点に利きおかしなことになってくる。ここは相手をせずに▲9一香成が正解。△1五角に▲4九玉と引いた形が一瞬恐いが、以下順調に駒得を重ね、▲4八桂と打って一安心。△2六歩に▲1六歩と角を追い返してさらに一安心。第4図

 以下△5一角に▲6三と△同香▲6四歩△同香▲6五歩と進み、相手は金角を犠牲に入玉を目指してきたものの、こちらも怪しく寄せて制勝。部内順位戦A級返り咲きを決めた一局となった。

 相右玉というといかにも打開が難しそうな印象を受ける方も多いと思うが、結果的にはやはり先に動いた後手の方が貧乏くじを引く形となった。以上、「とっておきの相右玉」講座をお送りしました。

 予告:次回はちゃんと四間飛車ネタでいきます。
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