四間飛車党の備忘録

四間飛車メインで振り飛車・相振り飛車・右玉なども含めあれやこれや綴っていきます。

プロは試験にも含みを持たせる

 注目の瀬川アマのフリークラス編入試験要項が日本将棋連盟より発表された。試験官と称した対局者の顔ぶれを初めとする詳細を読んでの筆者の第一感は以下の通りである。「プロの実際の指し手のように、含みを持たせている試験」
 3勝合格・4敗不合格と明文化しておきながら、米長会長は2勝4敗でも内容如何によっては合格もあると語ったという。そして最終局には米長門下の長岡裕也四段を配しておき、会長が勝敗の立会いと同時に面接も兼ねるが直接対局も考えられる、と記してある。2勝3敗で迎えた最終局、満を持して永世棋聖が登場。瀬川アマ優位に立つも、往年の泥沼流を思わせる指し回しで決め手を奪えずついには逆転、二百手超えの熱戦を制され涙を飲むと思いきや、健闘を称えた会長の鶴の一声で合格と相成る…このような妄想を抱くことができるのも、文頭に述べた二つの含みのなせる技である。
 対戦順にも味があり、将棋でいえば手順の妙といったところか。各試験官には失礼な表現ではあるが、途中までは勝機の見えづらい相手とありそうな相手を交互に配置している感がある。そういった意味では初戦の佐藤天彦三段戦が今後の鍵を握ると言ってよい。ここに勝てば副会長・会長及びその門下生のお出ましの前に3勝の可能性も充分だ。3勝した時点で終了と明記されているが、合格を前提とした上で続行するような気もしてならない。
 巷間においては曖昧であることは良からぬとする風潮が強い。まして試験ともなればなおさら厳格な基準が形作られていることが求められる。しかし今回のプロ編集試験には、良い意味での曖昧さが感じられ、それが将棋の上での含みに結びつくような気がする。もちろん盤上の指し手においても曖昧であることは好結果を生み出しづらいが、意識した曖昧さ…形を決めない含みなら話は別だ。今回の試験要項に、含みを持たせたプロらしい指し手のようなある種の爽やかさを見る、と述べるのは褒めすぎであろうか。
 蛇足ながら、是非とも第2局も一般公開して頂き、神吉六段がピンクのスーツを颯爽と着こなして対局する姿を見たいと最後に付け加えて落ちとしたい。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://4kenbisya.blog11.fc2.com/tb.php/21-5dd98763

瀬川アマ、勝勢から転落…プロ編入試験将棋第3局

瀬川さんのプロ編入試験第3局は、かつて銀河戦本戦で瀬川さんに苦杯を喫した現役A級8段の久保利明が相手です。下馬評では圧倒的に久保優勢だったのですが、ふたを開けてみると…久保の早石田に瀬川さんが筋違い角を打って対抗する将棋になりましたが、無理に穴熊に囲った

  • 2005/09/17(土) 21:43:55 |
  • 海邦高校鴻巣分校

瀬川アマ、急転直下の逆転勝ち

瀬川晶司アマのプロ編入試験将棋第4局は、中井広恵女流六段です。瀬川さんと中井はアマ将棋と女流棋界、フィールドこそ違いましたが将棋連盟の正会員に伍して戦う力を磨き続けてここまでやってきた2人ですから、試験将棋以上に重要な対局であることは疑いありません。両者

  • 2005/10/10(月) 21:27:12 |
  • 海邦高校鴻巣分校