四間飛車党の備忘録

四間飛車メインで振り飛車・相振り飛車・右玉なども含めあれやこれや綴っていきます。

浮き飛車模様での2筋からの仕掛け

 C級2組順位戦第9回戦の三局目は広瀬-佐藤和戦を取り上げる。先手の居飛車穴熊を後手四間飛車が浮き飛車模様で牽制する将棋となり第1図、穴熊に潜るのではなく▲7八金は後手の急な動きにも備えた慎重な一手である。ここからどのような展開を見せるのだろうか。

第1図  第1図以下の指し手
       △2四歩 ▲2八飛 △2二飛
 ▲2四歩 △同 飛 ▲同 飛 △同 角
 ▲2八飛 △2三飛 ▲6五歩 (第2図)

 似たような形で△2四歩から開戦する実戦例は『新手年鑑Ⅱ』P136の島-真部戦があるが、やはり成否は微妙だ。お互いに飛車を2筋に戻し、▲2四歩△同飛にも▲同飛と強く飛車交換に応じる。5八の金が浮いているため▲2八飛の自陣飛車は妥当なところか。対して後手も△2三飛とやはり自陣に打ち付けて対抗する。
第2図  第2図以下の指し手
       △6五同歩▲9九玉 △6六歩
 ▲6八金右△2五歩 ▲同 飛 △3六歩
 ▲2七飛 △2八歩 (第3図)

 △6五同歩と取られてみると△3三角で飛車を素抜かれる筋があるため▲1一角成とできない。▲9九玉に対して△6六歩と逆に伸ばす。どちらで取っても△3六歩がうるさいので▲6八金右と固めるが、そこで△2五歩▲同飛△3六歩が不思議な手順。▲3六同歩だと何があるのだろうか。△2八歩に対して先手の応対は?
第3図  第3図以下の指し手
 ▲6六角 △5七角成▲2三飛成△6六馬
 ▲7七金右△3二銀打▲2八竜 △3七歩成
 ▲同 桂 △4四馬 (第4図)

 ▲6六角は△5七角成以下銀損する手順が見えているだけに驚愕の一手。実戦もその通りに進み、△6六馬▲7七金右に△3二銀打とがっちり受ける。▲2八竜に△3七歩成▲同桂を利かせてから△4四馬と引いた第4図では、飛車角交換で得した銀を3二に使われたとはいえ現実の駒得は大きそうだ。
第4図 第4図以下は▲2二歩△3六歩とお互い桂馬を取り合う展開となり、素人目にはまだまだ難しい将棋に見えたものの、プロ棋士のキャンパスLIFEの表現を拝借すれば「完敗」とのことで後手の佐藤和四段が勝利を収め、六勝二敗とし昇級戦線に食い下がった格好となった。一方の広瀬四段は痛すぎる三敗目を喫してしまった。

 浮き飛車は筆者のかつての得意戦法であるが、2筋から急戦を仕掛けた経験はあまりない。本譜もその成否は微妙だったものの、参考になった一局であった。
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コメント

△2五歩▲同飛△3六歩の狙いは
△3四銀▲2八飛△6七歩成▲同金右△5七角成の2枚替えではないでしょうか、

  • 2006/01/25(水) 11:10:13 |
  • URL |
  • ヤス #2JY.pL5g
  • [ 編集]

なるほど、おそらくその筋でしょうね。歩を成り捨てずに単に△5七角成~△6八馬~△7九馬として△6七歩成を残す順もありそうです。

  • 2006/01/25(水) 20:14:36 |
  • URL |
  • nusono #EbFvTiSQ
  • [ 編集]

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