四間飛車党の備忘録

四間飛車メインで振り飛車・相振り飛車・右玉なども含めあれやこれや綴っていきます。

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相穴熊のような飛車の転換

 1月15日に放送されたHNK杯トーナメントの谷川-藤井戦より。先日行なわれたA級順位戦と同じく相振り飛車、それも藤井九段が同じく穴熊に囲う将棋となり第1図。『相振り革命3』に書かれているような手順ならここで△6二金上とでも指しそうなものだが、後手はここから面白い構想を見せる。

第1図  第1図以下の指し手

       △6四歩 ▲同 歩 △同 銀
 ▲3九玉 △6二飛 ▲8四歩 △同 歩
 ▲同 飛 △8三歩 ▲8六飛 (第2図)

 △6四歩と突いて6筋から反発するのがあまり見慣れない指し方。▲同歩△同銀▲3九玉にさらに△6二飛と回る。△5一金型はこの手を指したいがための布石だったか。先手は平凡に8筋の歩を交換し、浮き飛車に構えて第2図。ここから後手の本格的な攻撃が始まる。
第2図  第2図以下の指し手
       △3五歩 ▲同 歩 △6五銀
 ▲3四歩 △7七角成▲同 桂 △9五角
 ▲8七飛 △6六歩 (第3図)

 △3五歩▲同歩と手筋の突き捨てを見せてから△6五銀と後手は銀を進出させる。▲3四歩の催促には△7七角成▲同桂と角を交換し、△9五角と打つのが先ほど先手が8六に飛を引いた形を咎めた一着。これには▲8七飛と引く一手だが、△6六歩とさらに攻め立てて第3図。後手攻勢である。
第3図  第3図以下の指し手
 ▲6五桂 △6七歩成▲同 飛 △7八銀
 ▲6六飛 △7七角成▲6七歩 △同銀成
 ▲同 金 △6六馬 ▲同 金 △6九飛
 (第4図)

 ▲7八銀△7六銀とされてはまずいので▲6五桂△6七銀成の交換は必然。桂馬を守る▲同飛に重いようだが△7八銀と打ち、▲6六飛△7七角成▲6七歩に△同銀成が気がつきにくい一手。以下強引に飛車を奪い取り△6九飛と王手金取りに打ち下ろした第4図では、後手の攻めが一定の戦果を上げたと言えよう。
第4図 
 以下も後手は攻撃の手を緩めなかったものの、先手に自陣飛車の受けの好手が出て形勢は先手に傾き、結果的には谷川九段の勝利に終わった。

 筆者は相振り飛車でも穴熊を指さないため後手の指し方を自ら試してみるというわけにはいかないが、まるで相穴熊で後手の振り飛車側が△6二飛と転換するような指し方は非常に参考になった。敗れはしたものの藤井九段らしい斬新で柔軟な発想が充分に発揮された一局。
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