
▲1五歩 △同 歩 ▲4七金 △6六銀成
▲同 角 △4六歩 ▲4八金引△8六飛
▲1四歩 △2二銀 ▲7七角打(第2図)
両取り逃げるべからずで▲1五歩が急所の反撃。△同歩と取らせて味をつけておいてから▲4七金と逃げ、△6六銀成▲同角と飛車の方を取らせる。△8六飛に対する▲1四歩もきわどい利かしで、本譜は△2二銀と逃げたが▲7七角打と重ねて打つ手があった。飛車を逃げればもちろん▲4三歩成だ。

△6六飛 ▲同 角 △2七歩
▲同 玉 △6九飛 ▲7五角 △6四歩
▲同 角 △2六歩 ▲同 玉 △6六角
▲4六角 (第3図)
△6六飛は当然の一手。△2七歩▲同玉と玉を吊り上げてから△6九飛と打つが、▲7五角が攻防の位置。△6四歩▲同角と角の利きをそらしてから後手はさらに△2六歩と打つが、先手は強く▲同玉と取りひるまない。△6六角にも▲4六角がぴったりとなった。

第2図以下▲7五角の局面で後手は残り12分なのに対して、先手の田村六段は54分しか使ってない。まさに早指しの雄の面目躍如といった一局であった。
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