
△6七歩 ▲4五歩 △6八歩成
▲4四歩 △5三金 ▲6二飛成△6一歩
▲7二竜 △5一歩 (第2図)
△6七歩と垂らす手は初めて指されたが、第一感遅い気がした。▲4五歩△6八歩成▲4四歩と攻め合いに持ち込み、△5三金で後手を引くのがしゃくだが▲6二飛成と成り込んで次の▲5四歩を狙う。△6一歩と竜の横利きをそらそうとするが▲7二竜と一つ寄る手があった。△5一歩と辛抱強い底歩を打たれて第2図となるが…。

▲7五角 △8八飛成▲5三角成△5八と
▲3九金 △5三銀 ▲3二竜 △6五角
▲4三歩成(第3図)
▲4五桂は△5二金引と粘られる順が気になったため、▲7五角から局面を決めに行った。▲5三角成に△5八とといったん活用されたものの、▲3九金△5三銀に▲3二竜と要の金を抜いて穴熊は既にガタガタである。△6五角は攻防の一着だが、これにも▲4三歩成がぴったりとなった。

『四間飛車破り 【居飛車穴熊編】』P96結果図の一手手前、振り飛車が△2二歩(本局は先手なので▲8八歩)と受けた局面は実戦経験も豊富である。若干後手の指し手が淡白な印象を受け、どこかで変化する手もありそうだが、定跡書にない手を指されてからもうまく対処できた一局。
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