四間飛車党の備忘録

四間飛車メインで振り飛車・相振り飛車・右玉なども含めあれやこれや綴っていきます。

遠山新四段のデビュー戦

 昨年末の読売新聞に掲載された第19期竜王戦6組1回戦の遠山-早咲アマ戦を取り上げてみたい。12月10日に行なわれた本局は遠山新四段のデビュー戦であったが、先手四間飛車対後手の銀冠模様となり第1図。
 この将棋では微妙に形は違うが、『四間飛車を指しこなす本3』にも載っており、また『超過激!トラトラ新戦法』で「串カツ囲い」と紹介されていた陣形は早咲アマが考案されたと言われている。金銀を密集させて得意の形に構えた後手はここから仕掛けた。

第1図  第1図以下の指し手
       △8六歩 ▲同 角 △6四歩
 ▲7七桂 △7五歩 ▲同 歩 △4四歩
 ▲5五歩 △同 歩 ▲5四歩 (第2図)

 8筋の突き捨ては居飛車にとって基本とも言うべき一手。対する▲8六同角では▲同歩が優り、以下△6四歩▲5五歩のような展開にすべきだったようだ。△7五歩▲同歩に△4四歩が三手一組の好手段で、歩を入手しての△7六歩▲同銀△8六飛▲同歩△4九角が狙いだ。本譜は先手も▲5五歩~▲5四歩と反撃するが…。
第2図  第2図以下の指し手
       △4三金直▲5五飛 △4五歩
 ▲5八飛 △5二歩 ▲4五桂 △4四角
 ▲3七金寄△7一角 (第3図)

 △4三金直が落ち着いた一手。▲5五飛△4五歩▲5八飛に△5二歩と受けて磐石である。▲4五桂△4四角に▲3七金寄は先ほど述べた△7六歩~△8六飛~△4九角の攻め筋を受けた際に▲6七銀と引き、後に銀を4七に上がる手を作ったものだが、ここで攻めを焦らずじっと△7一角と引くのが好手だった。
第3図 「勢いのない手なので軽視していたが、これで(先手に)手がないのではひどい」という遠山四段の感想があった。第3図以下は△4四歩~△4五歩と桂馬を取る手が間に合う展開となり後手が優勢、そのまま早咲アマが勝ち切って二回戦に駒を進める結果となった。

 振り飛車党にとって居飛車の△8六歩(▲2四歩)を歩で取るか角で取るかは悩ましい場合が多い。本局は▲同角が疑問となり勝負の明暗を分けた。第3図での△7一角とともに、印象に残った一局。初戦は残念な結果に終わったが、遠山四段の今後の活躍に期待したい。
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コメント

新年

あけましておめでとうございます。
お久しぶりです。今年もよろしくお願いします。
相変わらず中身の濃いブログを書いていますね^^。俺も見習わなくちゃ・・・。

  • 2006/01/06(金) 07:49:04 |
  • URL |
  • 江戸川と金 #cQ8/aP3U
  • [ 編集]

Re:新年

こちらこそ本年もよろしくお願いします。
更新頻度がこちらはだいぶ落ちていますが、お互いに頑張っていきましょう。

  • 2006/01/06(金) 21:15:26 |
  • URL |
  • nusono #EbFvTiSQ
  • [ 編集]

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