四間飛車党の備忘録

四間飛車メインで振り飛車・相振り飛車・右玉なども含めあれやこれや綴っていきます。

瀬川プロの初陣、その相手は

 プロ編入試験六番勝負で三勝二敗の成績を残し、見事プロ入りが決定した瀬川新四段。その記念すべき初戦は竜王戦ランキング戦六組と決まり、明後日の12月12日に行なわれる。対戦相手は奇しくもNEC将棋部時代の同僚、清水上アマ竜王に決まった。そこで今回は清水上アマの将棋を見て行きたい。
 第1図はアマ竜王戦決勝の対局である。急戦模様の居飛車に対して後手は△4一金型を採用、ここから▲4六銀と上がるのは△3二金で先手の攻めはストップすると『四間飛車の急所4』P83には記されているが…。

第1図  第1図以下の指し手
 ▲4六銀 △3二金 ▲3五歩 △4五歩
 ▲3三角成△同 桂 ▲5七銀 △4四角
 ▲6六歩 △3五角 (第2図)

 ▲4六銀△3二金に先手は▲3五歩と仕掛けるが、そこで△4五歩と突き返すのが反撃の常套手段。▲3三角成△同桂に▲3四歩は△4六歩で後手良し。▲5七銀と引くようでは急戦成功とはとても言い難い。
 そこで△3五歩では▲5三角と打たれてしまうため、△4四角が好手となる。
第2図 ▲6六歩の受けに△3五角と歩を払って第2図。後手だけ角を手放したものの、歩得でかつ先手の攻め足を止めることに成功した振り飛車が充分の形と言える。なおこの手順の詳しい変化は『四間飛車の急所4』P29~33を参照して頂きたい。

 以下局面は進んで第3図。6四の地点で金銀交換が行なわれたところである。後手の△5一金型は一風変わっているが、なるほどこの局面になってみると先手の▲4二角を消している効果がある。
第3図  第3図以下の指し手
 ▲6五歩 △7三銀引▲6六角 △4二金
 ▲5七角 △2一飛 ▲6八金寄(第4図)

 ▲6五歩△7三銀引と銀を追ってから▲6六角と先手は打ち据えるが、△4二金と上がるのが力強い受け。▲5七角の飛車取りにも△2一飛と引かれて後続手段がなくなってしまった。
 ▲6八金寄では▲2四歩と止める手も有力そうに思えるが、歩切れになるということもあり指す気がしないか。ここからいよいよ後手の反撃が始まる。
第4図  第4図以下の指し手
       △2六歩 ▲2四歩 △4四角
 ▲2六銀 △6六歩 ▲同 金 △2七歩
 ▲同 飛 △3六銀 ▲2八飛 △2七歩
 (第5図)

 △2六歩が当然ながら厳しい突き出し。▲2四歩△4四角▲2六銀に△6六歩も手筋の一手で、▲同角は△同角▲同金△3九角があるので金で取るよりない。形を乱してから△2七歩▲同飛△3六銀と攻め立て、▲2八飛△2七歩と進んで第5図。
第5図 ▲3八飛には△4七銀成があるため実戦では▲4八飛△2六角▲4九飛△2八歩成と進行したが、銀得の上にと金を作った後手の優勢は揺るぎようがない。以下先手も頑張りを見せて長手数となったものの、着実な指し回しで後手が勝利を収め、アマ竜王の栄冠を清水上アマが獲得した。

 本局や朝日オープンで大平四段を破った一局を見ても分かる通り、清水上アマは四間飛車の採用率が高い。インターネット速報も実現したようであり、瀬川四段の四間飛車対策に筆者は注目している。
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コメント

瀬川圧勝

【竜王戦6組】
(先)瀬川晶司四段○-●清水上徹アマ

瀬川四段がデビュー戦を見事な内容で飾りました。清水上アマの攻撃がないタイミングを衝いた瀬川の4筋攻撃に清水上アマは全く対応できず、バッサリ…

私のところでは明日にでもエントリを載せますが…nusono君も書くだろうからどうしようかな?

  • 2005/12/12(月) 21:35:11 |
  • URL |
  • Lenazo #d13JL4Hw
  • [ 編集]

Re:瀬川圧勝

一方的な内容で瀬川四段がプロの貫禄を見せつけた格好でした。藤井システムから派生した相居飛車の将棋になったということもあり、当ブログでは掲載を見合わせます。他のブログや将棋雑誌などでも取り上げられるでしょうし…。
Lenazo君の見解がどのようなものか、一読者として楽しみに待つことにしましょう。

  • 2005/12/13(火) 19:33:13 |
  • URL |
  • nusono #EbFvTiSQ
  • [ 編集]

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