四間飛車党の備忘録

四間飛車メインで振り飛車・相振り飛車・右玉なども含めあれやこれや綴っていきます。

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対居飛車穴熊、端玉の安全度

 11月19日に放映された銀河戦Fブロック2回戦の山中アマ-川上戦を取り上げる。川上六段の四間飛車に山中アマの居飛車穴熊という戦形となった本局、▲6八銀と引いて松尾流を見せる居飛車に対して四間飛車が△5三銀と引くおなじみの形となり、先手がそこから仕掛けて第1図。『四間飛車破り 【居飛車穴熊編】』P92の結果図、また銀河戦特別対局の中村亮-橋本戦と同一局面となった。筆者としては興味津々の展開である。

第1図  第1図以下の指し手
       △3三角 ▲3四飛 △4六歩
 ▲7五歩 △4七歩成 ▲4三歩 △同 飛
 ▲8六桂 (第2図)

 △3三角▲3四飛に△4六歩と突くのは橋本五段と同じ一手。早指し棋戦とはいえ複数のプロの指し手が一致するということは、△4六歩が最前線の手と見て間違いなさそうだ。対する▲7五歩で中村亮-橋本戦を離れた。構わず△4七歩成に▲4三歩△同飛と飛車先を叩いてから、▲8六桂と急所に打って第2図を迎える。
第2図  第2図以下の指し手
       △4六飛 ▲7四桂 △9二玉
 ▲5四歩 △6二銀 ▲3三飛成△同 桂
 ▲5五角 (第3図)

 △4六飛と浮いたのは▲4四歩と叩かれる筋を消したものか。▲7四桂に△9二玉と逃げた形は怖く、また▲5四歩に△6二銀も桂馬の利きに逃げるだけに盲点となりそうな一手だ。
 ▲6二同桂成では味消しと見て、▲3三飛成~▲5五角と先手は攻める。言うまでもなく飛車を渡せば▲8二飛があるが…。
第3図  第3図以下の指し手
       △7一銀打▲4六角 △同 と
 ▲3四角 △7六歩 ▲同 金 △5六角
 ▲同 角 △同 と ▲3四角 (第4図)

 △7一銀打が瞠目に値する一手。△7一銀と引くのでは5三の地点が薄くなるということなのだろうか。▲4六角と飛車を取り▲3四角と打つが、△7六歩▲同金と形を乱してから△5六角が好手。▲同角△同とで手順にと金を穴熊玉に近づけることができた。先手は再度▲3四角と打ち下ろすが…。
第4図  第4図以下の指し手
       △4五角 ▲6一角成 △同 銀
 ▲3一飛 △4三角 ▲4四歩 (第5図)

 △4五角でとにかく△6七とを狙うのが急所。▲4五同角△同桂では桂をさばかせて△5七桂成~△6七とが残るので▲6一角成と切り、△同銀に▲3一飛と先手は打つ。対して△5一歩では▲3三飛成△6七とに▲8二金△同銀▲同桂成△同玉▲7四桂の攻めが気になるか、△4三角と受けた。これなら同じように攻められた時に角が飛車の横利きを遮断して犠打となっている。本譜は▲4四歩だがこの瞬間が甘い。
第5図
  第5図以下の指し手
       △6七と ▲7九金 △7八歩
 ▲6九金 △3九飛 (第6図)

 ついに△6七とが実現した。仕方のない▲7九金に△7八歩、▲6九金に△3九飛のいずれも二手スキで厳しい。ここで▲5九金打などと受けるわけにもいかず、実戦は第6図以下▲4三歩成△6九飛成に▲8一角以下最後の攻撃を見せるも、一枚足りずに後手玉は詰まず川上六段の勝ちとなった。
第6図 第2図の▲8六桂~▲7四桂が厳しいように見えたが、△9二玉と逃げてこの端玉が意外と安全であった。△7一銀打と投入してからは▲8二金や▲8二飛の詰み筋も消え、敵の攻めから一路遠ざかっている印象を受ける。
 とはいえ先手に他の攻め方はないものだろうか。▲3三飛成と飛車角交換に持ち込むのは仕方ないとしても、その角を5五に打って再び4六の飛車と換えるようでは効率が悪い気もする。とはいえ第3図の△7一銀打に▲3三角成では△5八とくらいで、いかに穴熊でも二枚飛車で攻められては持ちこたえられそうもない。

 ▲3四角の筋にこだわり過ぎたのも問題がありそうだが、△4六同との局面や第4図で代わりにどう指すかと言われると難しい。先に▲3一飛と下ろすべきだったのかもしれないが、△5一歩と底歩を打たれる手があり冴えないか。どうも居飛車からの攻めが筆者には見えてこない。
 例によって銀河戦の放送を見ずに棋譜だけで記事を書いている筆者としては、▲7五歩~▲8六桂の構想がやや疑問だったのではないか、とあえて大胆に予想してみる。田村-中村亮戦と合わせて、銀河戦及び銀河戦クラブの放送を見て再検討してみたいと思う。
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コメント

いつも思うのですが後手四間飛車対居飛車穴熊では△6三金△8二玉△9三歩型と△5二金△7一玉△9五歩とどちらが優秀なのでしょうか。中村四段は新振り飛車党宣言では後者ですが中村-橋本戦では前者ですし。

  • 2005/11/23(水) 17:30:55 |
  • URL |
  • 元藤井システム党 #-
  • [ 編集]

玉がしっかり入城しており、桂頭も守っている前者。9筋を突き越しているため端攻めを見せることができる後者。個人的には前者の方が好みですが、序盤で△9四歩を早く突いてしまうとこの形にはできませんからね。
プロの先生でも選択に迷うほど、どちらも優劣つけ難いというところなのではないでしょうか。

  • 2005/11/23(水) 21:53:40 |
  • URL |
  • nusono #EbFvTiSQ
  • [ 編集]

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