四間飛車党の備忘録

四間飛車メインで振り飛車・相振り飛車・右玉なども含めあれやこれや綴っていきます。

相三間飛車、強襲の成否

 11月17日に放映された銀河戦Eブロック2回戦の田村-中村亮戦を見て行きたい。先手の田村六段が▲7六歩△3四歩▲7五歩と注文をつけて相三間飛車の将棋となり第1図、まだ18手目ということもあり序盤のようだが、ここから一気に激しい展開となる。

第1図  第1図以下の指し手
 ▲7一飛成△同 金 ▲2三銀 △4四角
 ▲3二銀不成△同 金▲9五歩 △6二銀
 ▲8五桂 (第2図)

 ▲7一飛成~▲2三銀の強襲があった。飛車を逃げると▲2二銀成△同飛▲6五桂がある。結局は飛車交換のような形となった。
 ▲9五歩は▲9四歩△同歩▲9二歩△同香▲9一飛のような筋を見せたものか。△6二銀と備える後手に対して、先手は▲8五桂と今度は角交換を挑む。
第2図  第2図以下の指し手
       △8八角成▲同 銀 △2六歩
 ▲同 歩 △8四歩 ▲6六角 △8五歩
 ▲1一角成△3五桂 (第3図)

 △5五歩では気合い負けと見たか後手は△8八角成と交換に応じて、▲同銀に△2六歩▲同歩と急所を突き捨ててから△8四歩と桂馬を取りに行く。▲6六角に対して△4四角や△5五角のような受けもあったと思うが、本譜は△8五歩▲1一角成の取り合いを選んだ。第3図の△3五桂が厳しいように見えるが…。
第3図  第3図以下の指し手
 ▲4八玉 △3三桂 ▲2一馬 △4二金
 ▲3一馬 △2八歩 ▲1二飛 △3一銀
 ▲2八銀 (第4図)

 次の△2七角を受けて▲4八玉の先逃げが好手。△2七桂成と攻められる分には怖くない。後手も△3三桂と逃がしつつ活用を図るが、▲2一馬~▲3一馬と寄せて△2八歩に▲1二飛が痛い。△5三銀では▲4二馬△同銀▲5三香で寄り筋なので△3一銀は仕方ないが、駒を使わせておいて▲2八銀と手を戻して第4図。
第4図  第4図以下の指し手
       △4五桂 ▲4六香 △7四角
 ▲5八金右△4四歩 ▲7五歩 △6五角
 ▲3六歩 (第5図)

 △4五桂の跳ね出しに▲4六香は攻防に利いて味の良い一着。後手も△7四角と自陣に利かせつつ打ち据えるが、▲5八金右と冷静に受けられて△4四歩と手が戻ってしまった。
 先手は▲7五歩△6五角▲3六歩と催促して第5図。こうなってみると後手の攻めは頓挫してしまった印象を受ける。
第5図 第5図以下は△4七桂成▲同金△同角成▲同玉△4九飛▲3八玉△5七桂成と暴れたものの、▲7四角以下先手の反撃を受けて十数手後に後手が投了、田村六段が三回戦に駒を進める結果となった。

 この記事は棋譜のみを元に記されているため、第1図以下先手の強襲の成否は定かではない。筆者の見立てではあながち無理筋とも思えないが、後手の方にも他に何か指しようがあった気もする。前述した通り▲6六角に△4四角のような角合わせがあったのではないか。桂取りが残っている先手は忙しい。

 銀河戦の再放送及び銀河クラブでの解説を見て、筆者の意見との相違点を確かめて再度取り上げてみたい。
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