四間飛車党の備忘録

四間飛車メインで振り飛車・相振り飛車・右玉なども含めあれやこれや綴っていきます。

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対右玉の穴熊に関する一考察

 C級1組順位戦の第7回戦に戻って、竜王戦七番勝負と重なったため日程が調整され11月2日に行なわれた山崎-渡辺戦を取り上げる。竜王戦第一局に続いて後手番の渡辺竜王が一手損角換わりを採用、対する先手は早めに1筋を突き越す形から右玉へと駒組みを進め、持久戦模様となり第1図を迎える。

第1図 渡辺明ブログでは「端の位が生きないように穴熊を目指しました」とあるが、この一文に違和感を覚えてしまった。
 右玉は言うまでもなくバランス重視の受け身の戦法であり、相手がどのような囲いかに関わらずガンガン攻めるというわけにはいかない場合が多い。穴熊に組んでくれれば玉は堅くとも駒が偏るため敵陣のバランスが悪くなり、角の打ち込みの隙などが出来やすくなり(第1図でも▲8三角が目につく。△5二角と受けられてしまいそうだが)有り難い、というのがかつて右玉使いだった筆者の考えなのだが如何であろうか。
第2図 局面は進んで第2図。ここで後手は△4三金と力強く受けたが、▲同金△同銀引に▲2三歩と打たれてみるとどうしても「2二玉型ならこんな手はないのに」と思ってしまう。無論のこと相手が穴熊でなければ先手も別の攻め方をするのであろうが…。
 穴熊を指さない(どころかむしろ目の敵にしている)身としてはよく分からないが、先手の攻めを後手が受けるという展開も穴熊の立場としては不本意ではないだろうか。もともとが角換わりの後手番である以上それは仕方ない、とも言えるかもしれないが。
第3図 右玉に穴熊は損、というややもすれば偏った筆者の固定観念はどこから来ているのか。考えているうちに数年前の一局に思い当たった。
 大会の将棋ではなく内輪の公式戦だが、持ち時間も40分あり筆者なりに気合いを入れて臨み、局面は第3図。この▲4一角が痛打で、3二の金が不安定なこともあり6三の地点が受けづらい。△6二飛なら▲6五桂△8二銀▲8四歩がある。
 本譜は△6四歩だが▲6五歩△2二玉▲6四歩△同銀▲7四角成と馬を作りはっきり先手良し。以下そのまま押し切って勝利をものにした。

 渡辺明ブログに詳しい解説が掲載されているため山崎-渡辺戦には軽く触れるに留めておくが、「右玉に対して穴熊は有効なのか」ということを考えさせられた一局であった。偶然にも銀河戦の本戦Cブロック2回戦 堀口弘-村田戦でも一手損角換わりから後手が右玉に組み、対する先手が矢倉から穴熊に囲い直している(▲8八金~▲8六銀~▲7七桂と玉の裾を自ら開けるというかなり特殊な駒組みだったが)。
 「右玉に穴熊は損」というのはやはり間違った感覚なのか。損得は時と場合によりけりという柔軟な思考で対処するのが一番という気もするが、皆さんの御意見を伺ってみたいところではある。
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コメント

私も右玉を愛用しています。正直穴熊はありがたい気がするのですが、どうなんでしょう?まあ右玉自体使う人が少ないので、あまり研究されてないかもしれませんね。

  • 2005/11/27(日) 15:14:22 |
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  • #-
  • [ 編集]

コメントありがとうございます。右玉は玉が薄いが陣形のバランスで勝負する戦法、一方の穴熊は玉は堅いがバランスは悪くなりがちな囲い、その両者が激突すると右玉側としては主張点がはっきりして戦いやすい気がします。

  • 2005/11/28(月) 21:20:10 |
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  • nusono #EbFvTiSQ
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