四間飛車党の備忘録

四間飛車メインで振り飛車・相振り飛車・右玉なども含めあれやこれや綴っていきます。

引き角に対して仕掛ける

 筆者の実戦より。四間飛車対居飛車穴熊のオーソドックスな形となり第1図(便宜上先後逆)、後手番でも▲6六(△4四)銀型を試してみたところ、このタイミングで△5一角と引かれた。確かこの形は…。

第1図 第1図以下の指し手
 ▲5五歩 △9五角 ▲5四歩 △7七角成
 ▲同 桂 △4二銀 (第2図)

 振り飛車から▲5五歩と仕掛けるのは居飛車の反撃を受けるケースも多いが、この場合は角の位置が不安定なので成立する。△5五同歩と取るのは以下▲同銀△8六歩▲同歩△7五歩▲4五歩△7六歩▲6六角△5四歩▲4四歩△4二金引▲4六銀△8六飛▲4五桂△8九飛成▲5三桂成△同金▲8八飛△同竜▲同角が一例で振り飛車が有利となる(参考1図)。
参考1図 かなり長くなってしまったが、これは『島ノート』P360~364に載っている順を拝借したものだ(違いは△9四歩の代わりに△1四歩と端を受けている点のみ)。また手順中△5四歩に替えて△2四角と覗く手もあるが、落ち着いて▲5八飛と逃げておけば次に▲4四歩と取り込む手が大きくこれも先手が指せる(『東大将棋四間飛車道場 第十二巻』P106~を参照)。
 以上の変化を踏まえてかどうかは分からないが、本譜は▲5五歩に△9五角と飛び出してきた。▲5四歩を取れない後手は角交換後に△4二銀と引いたが、ここでどう指すべきか。
第2図  第2図以下の指し手
 ▲5五角 △7三角 ▲同角成 △同 桂
 ▲4一角 △3一金 ▲6三角成△8六歩
 (第3図)

 深く考えず▲5五角と打ったがこれはおそらく疑問手。△9二飛と辛抱されていれば次に△5四金が残り大変だった。実戦は△7三角と合わせてきたため、角交換後の▲4一角が余計に厳しくなってしまった。
 △3一金▲6三角成に桂取りを受ける手段のない後手は△8六歩と攻め合いを目指す。
第3図  第3図以下の指し手
 ▲7三馬 △8一飛 ▲6四歩 △8七歩成
 ▲8二歩 △7七と ▲同 銀 △4一飛
 ▲6三歩成(第4図)

 ▲7三馬△8一飛と桂馬を取った後、8筋をどういう方針で収めるか。▲8六歩とは取らずに▲6四歩と突き出し、△8七歩成に対してやや重い手だが▲8二歩と飛車先を止めてしまうのが分かりやすい。△7七とでこちらも桂馬を取られて駒の損得はなくなったものの、▲6三歩成とと金を作った第4図では先手の優勢は明らかだ。
第4図 以下は受け方を間違えてヨレヨレになったものの、さすがにそれまでの貯金が大きく筆者が勝ち切った。
 振り飛車側が高美濃でかつ▲6六銀(△4四銀)型に組んでいる時に△5一角(▲5九角)と引くのは危険な場合が多い。本譜は△9四歩が入っていたため△9五角とぶつける手が生じたが、第2図から単に▲4一角と打ち、△3一金▲6三角成と馬を作って△8六歩に▲6四馬を用意すれば先手良しだろう。
 結果的には相手の悪手も引き出したとはいえ、本譜は▲5五角と指してしまったのが反省点といったところか。
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