四間飛車党の備忘録

四間飛車メインで振り飛車・相振り飛車・右玉なども含めあれやこれや綴っていきます。

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伝家の宝刀、対四間飛車棒銀

 28日に行なわれたB級2組順位戦の第六回戦、加藤-森戦より。森九段が後手番での採用率が高い四間飛車に振れば、加藤九段の戦法は当然棒銀と相場が決まっている。今期B級2組順位戦の四回戦では神谷七段の四間飛車に5筋位取りを用いた加藤先生だったが、本局は無事に銀が2六に進出、1筋から手を作るおなじみの手法から第1図を迎えた。ここまでは実戦例のある形で、加藤-中村修戦(2003年6月09日・銀河戦)や加藤-杉本戦(2004年6月18日・B級2組順位戦)と同一局面である。

第1図  第1図以下の指し手
 ▲7七角 △3六歩 ▲4八銀 △2三金
 ▲2四銀 △同 金 ▲同 香 △1四飛
 ▲2一香成△2四歩 ▲1七歩 (第2図)

 先に述べた二局とも先手は▲6六角と上がっているが、本譜は▲7七角。この違いが今後の戦いにどう影響するか。
 △3六歩▲4八銀の交換を入れて△2三金と寄るのは加藤-杉本戦と同じ進行。ここで▲2四香は△同金▲同銀に△1五飛があるので▲2四銀と出るが、以下手は進んで第2図も加藤九段の自著で面白くないと書かれていた形だ。
第2図
  第2図以下の指し手
       △6五銀 ▲8八桂 △1八歩
 ▲同 飛 △2五歩 ▲3八飛 △2六歩
 ▲3六飛 △2七歩成(第3図)

 第2図では△1五飛もありそうだが実戦は△6五銀。これなら6六ではなく7七に角を上がった手が活きているとは言えるが、▲8八桂と受けるのがつらい形だ。ここで△1八歩が軽妙な一手で、▲同飛と取らせて2筋の歩を伸ばし、△2七歩成とと金を作って後手好調である。
第3図  第3図以下の指し手
 ▲2五金 △1三飛 ▲2四歩 △2八歩
 ▲1六歩 △2九歩成▲1五歩 △5二銀
 ▲3四歩 △2八と引(第4図)

 ▲2五金は飛車を抑え込む手厚い一手だが、ここに金を投入するようではいかにも変調だ。先手が歩を伸ばす間に後手は桂馬を取って二枚目のと金を作り、▲1五歩に△5二銀が飛車の逃げ道を作って落ち着いた一手。第4図ではと金攻めが間に合い後手優勢であろう。以下は後手の勝ちとなり、森九段は一敗を堅守。逆に加藤九段は依然一勝と苦しい星勘定に。
第4図
 伝家の宝刀、棒銀で臨んだ本局だったが、先手にあまり見せ場がなく四間飛車側の快勝となった。先手玉を睨む好位置の6五銀と、飛車を抑え込んだものの他に働きのない2五金(終局までこのまま取り残されてしまった)がそのまま形勢の差を物語っているように思える。
 角を6六に上がるかそれとも7七か…この形で居飛車が戦うためにはそういった微妙な工夫ではなく、根本的な新手が必要とされるのではないか。個人的にはやはり、△4二金型に組ませないために手順を尽くすべき(▲2六銀の前に▲4六歩と突く)と思うのだが…。
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