四間飛車党の備忘録

四間飛車メインで振り飛車・相振り飛車・右玉なども含めあれやこれや綴っていきます。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

四間飛車 in C級2組第六回戦(1)

 18日に行なわれたC級2組順位戦第六回戦では、対抗形や相振り飛車の将棋が続出して筆者としては嬉しい限りであった。本日より順に何局か取り上げてみたい。
 まずは増田-橋本戦から見ていく。ここまで全勝の橋本五段は四間飛車を採用、穴熊に潜るかと思いきや本局は美濃囲いに構えた。対する増田五段は居飛車穴熊でこれに対抗、第1図で▲3六歩のような手なら△4四銀と上がってよくある将棋になるが…。

第1図  第1図以下の指し手
 ▲6八銀 △5二銀 ▲2六飛 △4四角
 ▲3六飛 △3二飛 ▲4六歩 △3五歩
 ▲1六飛 △4六歩 ▲同 飛 △4三歩
 (第2図)

 ▲6八銀は松尾流を見せておなじみの一手。△5二銀には3七歩型を活かして▲2六飛と4筋を受ける。以下▲4六歩とこちらから突く展開となり、△4三歩と打たせて自分だけ一歩を持ち居飛車も不満はない。第2図で▲7九銀右と固める手もありそうだが、先手はさらに動く。
第2図  第2図以下の指し手
 ▲2四歩 △同 歩 ▲6五歩 △7七角成
 ▲同銀右 △6五桂 ▲6八銀 △3六歩
 ▲4四歩 △同 歩 ▲同 飛 (第3図)

 飛車は2筋にいないが、この場合でも▲2四歩~▲6五歩が攻めの形。角交換後の△6五桂▲6八銀でいったん後手を引くものの、△3六歩に▲4四歩△同歩▲同飛と進んだ第3図では、△4三歩のような手なら▲2四飛と回って先手良しとなる。この飛車回りがなかなか受けづらそうだが、後手はどうするか。
第3図  第3図以下の指し手
       △3五角 ▲4五飛 △3七歩成
 ▲3三歩 △同 飛 ▲2二角 △3六と
 ▲1一角成△4四歩 ▲3三馬 △同 桂
 ▲3五飛 △同 と (第4図)

 △3七歩成として▲2四飛を許す指し方では、△4八と▲2一飛成△3九飛成▲6六歩△5八と▲6五歩△6八と▲同金引くらいで居飛車良しだろう。本譜は△3五角と打ったが、▲3三歩△同飛▲2二角と打ち込み、▲1一角成で先手は香得を果たした。以下大駒総交換の展開となり第4図を迎える。
第4図 先手は駒得で手番を握っているが歩切れ、後手は両桂がさばけており、ここではいい勝負か。

  第4図以下の指し手
 ▲3一飛 △4五桂 ▲7五歩 △同 歩
 ▲9六角 △8四歩 ▲5五歩 △5七桂左成
 (第5図)

 ▲3一飛△4五桂に▲7五歩△同歩▲9六角が珍しい筋。次に▲7四香と打たれると、△8一銀と逃げても▲6一飛成△同銀▲7一香成△7二銀左▲8一成香△同玉▲6三角成△同銀▲7三金が一例で寄せられてしまう。
第5図 香打ち自体を防ぐのは難しく後手ピンチのようだが、△8四歩と突く手があった。今度は▲7四香に△8三銀と上がれるのが大きく、▲6一飛成△同銀▲7一香成にも△7二銀上で大丈夫だ。いつでも8五の地点に駒を打って、角筋を止めることができるのが大きい。
 本譜は▲5五歩と突いたが緩い印象は否めない。△5七桂左成が入った第5図では攻守の立場が入れ替わった。先手に桂を渡すことになるが、▲7四桂は△7三玉でたいしたことはない。
 以下後手が攻め立てるものの押し切るまでには至らず、見ごたえある応酬が続いて第6図。
第6図 名人戦棋譜速報内の応援掲示板ではこの段階で「橋本五段が入玉できそうで勝っているのでは」とのことだったが、▲5七桂△5六玉▲5三飛成△4七玉▲4五桂△5二香▲7四角△6五銀▲5二角成△同金▲4九香△3六玉▲5二竜と進んでみると一転して「増田五段の勝ちになったようです」と見解が変わった。実戦もこの後入玉した後手玉が即詰みに討ち取られて先手の勝ち。
 △5二香と打った手が敗着ではないか。直後に▲7四角~▲5二角成と取られてしまい、▲4九香が厳しいのでは明らかに変調である。もっとも他に5一の金取りを受ける手も難しいが…。

 橋本五段は手痛い黒星を喫して全勝がストップしてしまった。とはいえ中盤の攻防、先手の▲9六角、攻守ところを変える終盤戦から最後は入玉模様と、内容の濃い熱戦であったことは疑いようもない。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://4kenbisya.blog11.fc2.com/tb.php/136-b6d50212
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。