四間飛車党の備忘録

四間飛車メインで振り飛車・相振り飛車・右玉なども含めあれやこれや綴っていきます。

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四間飛車 in C級1組第六回戦(1)

 11日に行なわれたC級1組順位戦第六回戦より、順を追って何局かピックアップしていく。本日は中座-千葉戦を見て行きたい。千葉五段の四間飛車対中座五段の居飛車穴熊となり第1図、三日前にこちらで取り上げた新人王戦決勝三番勝負の第一局、渡辺-千葉戦にも同一局面が出現した。その将棋ではここから千葉五段が△4一飛と引いたが、本局は違った進行を見せる。

第1図  第1図以下の指し手
       △4一銀 ▲6八角 △5二銀
 ▲4六歩 △同 歩 ▲同 銀 △6五歩
 ▲5五歩 △6六歩 ▲同 金 △6五歩
 ▲6七金引(第2図)

 △4一銀と引く手は『四間飛車破り【居飛車穴熊編】にも載っている一着。以降も本と同じように進行する。▲5五歩の局面で△同角▲同銀△4九飛成と無理やり飛車を成り込む手もあるが、本譜は△6六歩と取り込んで以下第2図、依然として竜王本の通りの手順だが…。
第2図  第2図以下の指し手
       △9六歩 ▲同 歩 △9七歩
 ▲同 香 △8五桂 ▲4五桂 △同 飛
 ▲同 銀 △5五角 (第3図)

 第2図で△5五歩に▲4五桂で居飛車良しが本の結論だが、千葉五段は△9六歩から端を攻めた。△9七歩に▲同桂は玉のわき腹ががら空きになり、△5五角▲同銀△4九飛成が王手になってしまう。▲9七同香△8五桂に▲4五桂と反撃するが、そこで△同飛が思い切った一手。▲同銀に△5五角と出る手が実現した。
第3図  第3図以下の指し手
 ▲1八飛 △9七桂成▲同 桂 △6六香
 ▲5六銀 △6七香成▲同 金 △6六歩
 ▲7七金 △3七角成(第4図)

 第3図で▲5八飛は△9七桂成▲同桂△6六桂が痛すぎる。▲1八飛は仕方ないが、△9七桂成~△6六香で金が取れる形となり後手の駒損もそれほどでもない形となった。▲5六銀△6七香成▲同金に△6六歩が入るのも大きく、▲7七金に△3七角成と緩めて第4図。ここから先手も反撃に移りたいところだ。
第4図  第4図以下の指し手
 ▲5三歩 △同 銀 ▲4一飛 △6四桂
 ▲6五香 △9五歩 ▲8五桂 △同 歩
 ▲8四桂 (第5図)

 攻めるとはいえ後手陣に手がかりがなく、▲5三歩△同銀と形を乱して▲4一飛はこれくらいか。再び手番の回ってきた後手は△6四桂と打つ。銀を逃げるのは△6七金で支えきれないと見たか▲6五香と反撃含みに守るが、そこで△9五歩と今度は端を攻めて挟撃態勢を採る。▲8五桂と捨てて▲8四桂は非常手段だが…。
第5図  第5図以下の指し手
       △4四桂 ▲6四香 △同 馬
 ▲6五歩 △9七香 ▲8九玉 △7三馬
 ▲7二桂成△同 金 (第6図)

 もらった桂馬を△4四桂に打つのが厳しい。▲7二桂成△同金▲8一銀は△6二金寄でたいしたことはなさそうだ。本譜の▲6四歩△同馬▲6五歩にも△9七香が好手で、▲8九玉に△7三馬と逃げておけば▲9七銀とは取れない(△9六歩が銀取りとなり、かえって攻めが早くなってしまう)。先手陣は急所に拠点を作られた格好となってしまった。
第6図 ▲7二桂成△同金で第6図、後手玉は下段に敵の飛車が直通している形となったものの、上部も広く比較的安全である。
 単純な▲6四桂の攻めでは勝てないと見て▲8四桂△同馬▲4六角と捻った順を先手は選んだが△7三桂で安泰、以下十数手で千葉五段の勝ちとなった。中座五段は一手違いにして形を作るのがやっとで一勝四敗と不本意な成績に。一方の千葉五段は五勝一敗と好調を維持している。
 定跡形その後、という興味津々の展開となった本局、▲4五桂に△同飛と切る手は千葉五段の研究手順であろうか。先手が変化するとすればここだが、次に△9七桂成~△6六香もありうまい手が見つからない。
 第3図以下もほぼ必然の応酬が続き第4図、この瞬間に先手に何かあればいいのだが、後手のダイヤモンド美濃が堅く気の利いた攻めは見当たらない。筆者の棋力では居飛車側の修正手順は見つからず、そのまま定跡となってもおかしくない千葉五段の指し回しばかりが冴え渡っている。△3二銀型を指してみたい、と思わせるような好局であった。
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