四間飛車党の備忘録

四間飛車メインで振り飛車・相振り飛車・右玉なども含めあれやこれや綴っていきます。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

68手で終わってしまった

 昨日の続きでA級順位戦の鈴木大-羽生戦を取り上げる。お互いに駒組みを進めて第1図、ここで鈴木大介八段はこの仕掛けをうっかりしていたらしい。

第1図  第1図以下の指し手
       △4五歩 ▲同 歩 △9五歩
 ▲同 歩 △同 香 ▲9六歩 △同 香
 ▲同 飛 △8六歩 (第2図)

 4筋を突き捨てて角筋を通し、△9五歩と攻めるのが巧みな仕掛け。▲同歩△同香▲9六歩までは予想通りの手順で、ここで筆者は△8六歩▲同角△同飛▲同飛△8五歩▲同桂△8八角のような手順を読んでいたが、単純明快に△9六同香▲同飛△8六歩があった。第2図では6六の銀取りが受けにくい。
第2図  第2図以下の指し手
 ▲8六同角△9五歩 ▲同 飛 △6六角
 ▲8五香 △9四歩 ▲9七飛 △9七角成
 ▲8四香 △7六馬 (第3図)

 △8七歩成を許してはいけないので▲8六同角は仕方のないところ。単に△6六角は▲9五角と切り返されてしまうので、△9五歩▲同飛を入れて銀を取る。▲8五香と飛車を殺し、△9四歩には▲9七飛と引いて8七の地点を守り先手も指せそうだが、第3図となって次の△4六桂が厳しい狙いとして残っている。
第3図  第3図以下の指し手
 ▲4八飛 △5五桂 ▲9四飛 △8七馬
 ▲5九角 △6七銀 (第4図)
 まで羽生四冠の勝ち

 ▲4八飛は鈴木八段が力を見せた一手。△4六桂を防ぐだけでなく、▲4四歩の突き出しを見せて攻めにも働きそうだ。
 しかし△5五桂に▲9四飛と走ったのはやや淡白だったか。本譜は△8七馬と角に当てつつ手順に歩切れを解消されてしまった。とはいえ代わる手も難しそうだが…。
第4図 △6七銀と打たれた第4図で鈴木八段は突然の投了。数手前に自陣飛車を打ち、まだまだ戦うぞという姿勢を見せたかに思えただけに意外であった。目の前に座っているのが羽生四冠でなければ、この段階で投げるようなことはなかったに違いない。
 ▲6六銀(△4四銀)と上がって浮き飛車(石田流)に組むプロの実戦例はいくつかあるものの、筆者の見た限りでは振り飛車が勝った試しがない。本局は端的に咎められているが、本譜のような指し方の他にも有力な対策はいくつかあり、筆者が密かに待ち望んでいる浮き飛車復活は夢のまた夢で終わりそうである。

 それにしてもこの早投げには驚かされた。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://4kenbisya.blog11.fc2.com/tb.php/126-0721c51c
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。