四間飛車党の備忘録

四間飛車メインで振り飛車・相振り飛車・右玉なども含めあれやこれや綴っていきます。

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先手▲6六銀型だとどうなるのか

第1図 昨日述べた通り、第1図から▲6六銀と上がるとどのような展開が予想されるのか検討してみたい。これに対して4二角型や8四角型を居飛車が目指すのであれば、後手四間飛車と同じように指して一局の将棋であろう。1筋を突き越しているぶんいつでも端攻めがあり、振り飛車としては納得のいく戦いが出来そうだ。
 問題は▲6六銀に対して、△3二金▲5六歩△4二銀と松尾流に組みに来た場合である(参考1図)。このまま△3一銀右と引かれては振り飛車作戦負けとなるので、▲5五歩か▲5七銀のどちらかを選ばなければいけないのは先手番でも同じだ。
参考1図 参考1図から▲5五歩なら△同歩▲6四歩△同歩▲5五銀に△8六歩▲同歩△7五歩とおなじみの反撃が来る。以下▲6四飛△7六歩▲6六角△8六飛▲8八歩と進めば、当ブログの自戦記で取り上げた形とほぼ同じとなる(こちらこちらこちらを参照)。違いは3九玉型とやや不安定な代わりに▲1五歩が入っており端攻めが見込めること。これが今後の戦いにどのように影響するかはさておき、形勢は互角と思う。
 参考1図から▲5七銀はどうか。中村修-羽生戦(2003年6月18日・銀河戦)でこの形が現れ、△8六歩▲同歩△4五歩▲6四歩△7七角成▲同桂△6四歩▲8五歩と進んでいる。
参考2図 この仕掛けも有力だが、△7五歩▲同歩とこの筋も突き捨ててから△8六歩の方が振り飛車としては嫌味だ。▲8六同歩ならそこで△4五歩と決戦を挑み、以下▲3三角成△同銀右▲4五桂なら△8六飛▲3三桂成△同金▲8八歩△5五歩。▲6四歩なら△同歩▲同飛△7七角成▲同桂△8六飛(参考2図)。振り飛車が後手で▲4七金(△6三金)の一手が入っていない形が『四間飛車破り【居飛車穴熊編】』と『新・振り飛車党宣言!1』に載っており、前者は参考2図までで居飛車指せる、後者は図から▲1四歩△同歩▲1三歩△同香▲2五桂△8九飛成▲6六角以下振り飛車充分との見解をそれぞれ示している。
参考3図 筆者としては後者を信じたいところだが、振り飛車先手で▲4七金が入っている場合は△4六歩が先手となり、△4四歩と打たれて角筋を止められるような手もちらつくので微妙か。いずれにせよ参考2図は、プロ間(棋書間)で意見が別れるくらいには難しい局面と言える。
 △7五歩▲同歩△8六歩に▲2五桂も考えられる。△2四角と逃げるのはそこで▲8六歩と取り、8筋に飛車を回っての逆襲を見せることができる。勢い△8七歩成だが、そこで▲3三桂成△7七と▲3二成桂△6八とと進めば4七金型が活きてこの手が先手にならない。この瞬間に何かうまい手はないだろうか(参考3図)。

 以上駆け足で第1図の▲6六銀に後手が松尾流を目指す順を見てきたが、少なくとも成立しないということはなさそうだ。もちろん難しい戦いではあるが、▲5六銀と上がるよりも先手番の利を活かすことはできるように思う。順位戦の第四回戦で畠山七段は▲6六銀型を指しているだけに、第五回戦での▲5六銀はやはり疑問が残った。
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