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四間飛車党の備忘録

四間飛車メインで振り飛車・相振り飛車・右玉なども含めあれやこれや綴っていきます。

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これにて悪しからの進行

 C級1組順位戦第9回戦の三局目は真田-小倉戦を見て行きたい。後手の三間飛車に対して先手が超急戦を仕掛け、振り飛車側が変化して迎えた第1図。実はこの局面は『新・振り飛車党宣言!2』P65の参考図とまったくの同一である。同著によると「振り飛車が面白くない」と記されているが、ここから具体的に居飛車はどのようにして優位を拡大していくのであろうか。

第1図  第1図以下の指し手
       △4三金 ▲7五角 △6四歩
 ▲同 角 △5四金 ▲3一角成△4五金
 ▲2二馬 △同 角 ▲4一飛 (第2図)

 △4三金は勝又-西村戦(2002年C級1組順位戦)で西村九段が指した手だが、▲7五角でその前例を離れた。△6四歩▲同角△5四金と近づけて受け、▲3一角成に△4五金と金の方で飛車を取った。これに対して先手も▲2二馬と取り返し、△同角に▲4一飛と打ち下ろして第2図となる。
第2図  第2図以下の指し手
       △5一飛 ▲4二飛成△5二飛
 ▲4一竜 △5一金 ▲2一竜 △5四角
 ▲4三歩 △4一歩 ▲6四桂 △6二飛
 ▲5二歩 (第3図)

 △5一飛の自陣飛車からお互いに細かく飛車と竜を動かすやりとりが続くが、▲4一竜に再度△5一飛とぶつけるのは▲3二竜とされるのを嫌ったものか。△5一金▲2一竜に△5四角で竜を捕捉できたようだが、▲4三歩と垂らすのが軽快な返し技となった。
第3図 △4三同角なら▲5一竜△同飛▲4二金が両取りとなる。本譜は△4一歩と受けたが、▲6四桂△6二飛▲5二歩が飛車の横利きを消しつつの金取りとなり先手の優勢がはっきりした。以下は戦意を喪失したか数手後に後手が投了、真田七段、小倉七段ともに三勝五敗となった。

 筆者は三間飛車を指すことはないが、定跡書で「これにて悪し」と書かれている後の具体的な手順の一例を目にすることができ、非常に勉強になった一局であった。とはいえ後手にも変化の余地はありそうだが…。
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