FC2ブログ

四間飛車党の備忘録

四間飛車メインで振り飛車・相振り飛車・右玉なども含めあれやこれや綴っていきます。

ミレニアムに対して玉頭戦となる

 C級1組順位戦第9回戦の神崎-窪田戦より。窪田五段の四間飛車に対して神崎七段はミレニアムで対抗、右銀を寄せる前に▲3五歩△同歩▲同角と動き、これに対して後手が△6三金と桂頭を守って第1図。先手の陣形は『島ノート』P318~に掲載されている陽動カマボコに似ている構えだが、果たしてここからどのような戦いが展開されていくのであろうか。

第1図  第1図以下の指し手
 ▲7五歩 △3四銀 ▲2六角 △3五歩
 ▲7四歩 △同 金 ▲3七角 △4六歩
 ▲同 角 (第2図)

 ▲7五歩で本格的な戦いが始まった。△7五同歩は▲7四歩とされこれを取れないので、△3四銀~△3五歩と角筋を止めて▲5三角成の筋を防ぐ。先手は7筋を取り込んだ後に▲3七角と4筋を受けたが、それでも後手は△4六歩と突いてきた。▲同角と取らせて次の狙いは果たして何であろうか。
第2図  第2図以下の指し手
       △4六同飛▲同 歩 △4九角
 ▲5九銀 △7六歩 ▲5八銀 △7七歩成
 ▲同金直 △5八角成▲同 飛 △7七桂
 (第3図)

 飛車を切って△4九角があるいは勝負手か。これに対して▲7六歩と受けるのではあまりに弱気と見たか、▲5九銀と上がり△7六歩▲5八銀と角を殺す方針に出た。以下は△7七歩成~△5八角成で角と銀桂の二枚替えとなり第3図を迎える。
第3図 後手は歩切れだがミレニアムの急所である玉頭から襲いかかっており、形勢自体はいい勝負か。ここで金を逃げる手もありそうだが本譜は▲7八飛と回り、以下も難しい戦いが続いたが十数手後に後手に「次の一手のようだ」と絶賛された好手が飛び出し、後手の窪田五段が五勝目を上げる結果となった。

 筆者は対ミレニアムには△4四銀型を得意としているため第1図のような局面になることはまずないと言って良いが、飛車切りからの後手の攻めが参考になった一局であった。
スポンサーサイト