四間飛車党の備忘録

四間飛車メインで振り飛車・相振り飛車・右玉なども含めあれやこれや綴っていきます。

相振り飛車における囲いの柔軟性

 ここ二日続けてプロの実戦で取り上げたからというわけではないが、筆者の相振り飛車の将棋も御笑覧下さい。
 まずは一局目。先手向い飛車対後手の三間飛車となり第1図、▲8五歩には△7三銀と上がるものと決めつけていたが…。

第1図  第1図以下の指し手
       △7一玉 ▲4六歩 △3五歩
 ▲4七金 △6四歩 ▲9五歩 △6三金右
 ▲8六角 △7三桂 (第2図)

 後手の指し手は銀上がりではなく△7一玉だった。先手が▲8四歩△同歩▲同飛と飛車先交換をすれば、△8三銀から銀冠に組み替える方針だろうか。それを許すのは筆者自身が相振りの銀冠を得意としているため面白くないと思い、8筋交換は保留したまま高美濃に組むなどして駒組みを続ける。
第2図 8二の壁銀はいずれ7三に上がる、そうなれば飛車を6筋に回って▲6五歩からの仕掛けが生じると考えていたのだが、▲8六角に対する後手の指し手は△7三桂だった。
 中村亮-安用寺戦でも似たような桂跳ねが登場したが、本局の場合は8筋を突き越しているため桂交換に持ち込むのは難しそうだ。以下△8一玉と寄って菊水矢倉(しゃがみ矢倉)が完成、それで先手が作戦負けなどというわけではないだろうが、見慣れない形に動揺して悪手を重ね敗北した。

 続いては先日の日曜(27日)に行なわれたとある大会の将棋より。持ち時間も30分(切れたら30秒)と久々の本格的な舞台である。▲3七銀型を築いてから相向い飛車にするという、。『相振り革命3』に詳しく載っている最先端の形となり第3図。次の▲6五桂を防いで△6四歩の一手、そこを争点にやはり飛車を6筋に回っての▲6五歩を筆者は目論んでいたのだが…。

第3図  第3図以下の指し手
       △6四銀左▲8九飛 △5五歩
 ▲4六歩 △9二香 ▲3九玉 △9一玉
 ▲4七金左△8二銀 ▲2八玉 △6二金左
 (第4図)

 △6四銀左とまったく読みにない手を指された。次の△5五歩とのバランスもいかにも悪そうだが、今度は△9二香から穴熊に組み替え始める。すぐに▲6五歩を決めるのは味消しということもありこちらも矢倉を完成させたが、もっと早く何か動くべきだったか。
第4図 第4図から▲5九飛と回ってはみたものの、△4四角に▲5六歩と指し切れず▲9五歩と突く始末。△5二飛と回られて動く手を封じられ、以下はこちらも穴熊に組むという苦肉の策を用いたがこれが裏目に出て作戦負けとなった。
 以下は相手の巧みな攻めに自陣を乱されるも、俗に言うキャンセル待ちの形に何とか持ち込んで勝負形となり、最後は勝ち筋があったもののそれを逃して即詰みに討ち取られ負け。団体戦の勝負で筆者が勝っていればチームも勝ちだっただけに、なんともお粗末な結果となった。

 手将棋となりやすい相振り飛車では、筆者のような柔軟性に欠ける思考の持ち主は何かと苦労する。それにしても囲い一つをとっても斬新な発想があるものだとつくづく感じさせられた二局であった。
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