四間飛車党の備忘録

四間飛車メインで振り飛車・相振り飛車・右玉なども含めあれやこれや綴っていきます。

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四間飛車 in C級2組第三回戦

第1図 8月30日に行なわれたC級2組順位戦第三回戦、高野-大平戦を今回は取り上げる。大平の本音での宣言通り四間飛車を採用した大平四段に対して高野五段は得意の棒銀で対抗、第1図は▲3四歩△同銀▲3五歩△4三銀に▲3七銀と引いて銀の立て直しを計ったところ。棒銀対△6五歩型の定跡形である。

  第1図以下の指し手
       △5一角 ▲4五歩 △5三金
 ▲2四歩 △同 歩 ▲3六銀 △3四歩
 ▲9七角 (第2図)
第2図 第1図で△5一角は工夫の一手。単に▲3六銀では△3四歩があるため先に▲4五歩と突く。以下▲3六銀と立った局面は、藤井九段『四間飛車の急所3』P206A図より▲2四歩△同歩▲4五歩と進めたと仮定すれば同一となる。
 大平四段は△3四歩と合わせたが、そこで▲9七角と金取りに覗くのが意表を突く攻め。棒銀の大家である加藤一二三先生も時おりこの筋を指しているのを見かけるが、後手はどう対処すべきか。

  第2図以下の指し手
       △6三金 ▲4四歩 △同 銀
第3図 ▲4二歩 △同 角 ▲同角成 △同 飛
 ▲2四飛 (第3図)

 △6三金には▲4四歩△同銀▲4二歩と垂らすのが、と金作りと▲2四飛の両狙いを見せた巧みな歩使いだ。角交換後に▲2四飛を実現した第3図は居飛車良しだろう。
 大平の本音に「仕掛けの直後に悪手を指して、一気に不利にしてしまいました」とあるが、恐らく第2図の△6三金が悪手ではないだろうか。代わりの受けは△5二銀と△4二角の二通りが考えられる。
参考1図 △5二銀に▲5三角成△同銀▲4三金は△3五歩の切り返しがある。▲3二金△3六歩は金が重く自信が持てない。▲4七銀といったん引いてもそこで△6四角と打ち、▲2六飛△2二飛▲4四歩△4二歩の進行が予想されるが、先手駒損の攻めが受け止められた格好だ。
 △5二銀には▲4四歩が良いだろう。次の▲5三角成△同銀▲4三歩成を防いで△同金と取れば、そこで本譜のように▲4二歩と垂らす(参考1図)。以下△3五歩には▲2四飛がぴったりだ。
 △5二銀の受けはうまくいかないようだ。では第2図に戻って△4二角はどうか。
参考2図 ▲4四歩△同銀▲5三角成の攻めには△同角と取り(△同銀は▲4三金△2二飛▲2三歩△同飛▲4二金△同銀▲3二角で面白くない)▲4三金△2二飛▲5三金△同銀▲3一角の進行が予想される(参考2図)。ここで△6四角あるいは△2三飛で振り飛車も戦えるのではないだろうか。

 本局は第3図から△2二歩▲3一角△5二飛に▲3四歩が△3三角の筋を消しつつ▲2二角成を見せた落ち着いた一手。以下大平の本音によると後手盛り返した場面もあったとのことだが、結果は高野五段の勝ちとなった。
 
 対棒銀には筆者も△6五歩型を愛用しているが、一番の難敵が▲3五歩と打って▲3七銀と引くこの形である。実戦でも生じそうな局面だけに、先手の端角から▲4二歩の攻めは非常に参考になった。
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