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四間飛車党の備忘録

四間飛車メインで振り飛車・相振り飛車・右玉なども含めあれやこれや綴っていきます。

先手四間飛車対後手右銀急戦 ▲8三角(2)

第1図 今回も引き続き▲8三角型の研究である。前回では第1図から△7三飛と逃げてみたが、どうも居飛車うまくいかなかった。それでは△8二飛と逃げるとどのような展開になるのだろうか。

  第1図以下の指し手2
       △8二飛 ▲6一角成△6六銀
 ▲7八飛 (第2図)

 △8二飛にもやはり▲6一角成の一手。7四では飛車先が重い。△6六銀に替えて△8八角もありそうだが、▲6七銀に△7七角成を余儀なくされるのが不満か。
第2図 プロの実戦例は二局あるが、いずれも△6六銀▲7八飛までは同一の進行だ。分岐点は第2図だが、まずは千葉-藤倉戦(2004年2月17日・順位戦)の進行をもとに研究してみる。

  第2図以下の指し手1
       △8六歩 ▲6七銀 △7七歩
 ▲6八飛 △7五銀 ▲6六銀 △8七歩成
 ▲7五銀 △7八と ▲6六飛 △8九飛成
 ▲8六飛 (第3図)

 藤倉四段は第2図で△8六歩と突いたが、それに対して▲6七銀が手筋の切り返し。
第3図 △6七同銀成なら強く▲7一飛成と踏み込んで振り飛車指せそうだ。そこで△7七歩▲6八飛を入れて△7五銀と逃げたがこれが疑問手。後で代替手段を解説する。
 本譜は▲6六銀とぶつけられ、△同銀▲同飛と6六の好所に飛車をさばかれてはまずいので勢い△8七歩成としたが、銀を手にした上△8九飛成に▲8六飛と気持ちよく飛車をぶつけて振り飛車好調である。第3図以下は△9九竜▲8一飛成△4二金寄に▲8九歩と手堅く底歩を打って恐いところをなくし、攻めに専念した千葉四段(当時)が勝利を収めた。
第4図 戻って△7五銀では△5五銀が正着のようだ(第4図)。これなら銀にヒモがついており、また第3図のように▲8六飛とぶつける筋もない。
 第4図では先手も▲5六銀とぶつけるくらいか。△8七歩成には▲8三歩を用意しており、8筋突破を必要以上に警戒することもない。かといって5五の銀が逃げれば▲6四歩がある。
 ▲5六銀に対して、6四に利かせつつ▲8三歩を消す△8四飛は有力そうだ。▲5五銀△同銀▲6六飛なら重く△7五銀と打っておく。もしくは振り飛車から▲7五銀と打つ手もあるかもしれない。今後の研究課題ではあるが、第4図から▲5六銀で難しいが振り飛車も指せると思う。

 第2図で△8六歩とすぐに攻めるのはお互い最善を尽くせば第4図となり、先手も指せるが難しい分かれか。次回は第2図で別の手を考えてみることにしたい。
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