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四間飛車党の備忘録

四間飛車メインで振り飛車・相振り飛車・右玉なども含めあれやこれや綴っていきます。

反則ならば指摘できるが

 遅ればせながら銀河戦における問題の場面を見た。
 先日文体模写を行なうふざけがちな自戦記を掲載した筆者だが、加藤一二三九段は尊敬する棋士の一人である。確かにあの指離れの悪さは尋常ではなくマナー違反という点ではかなりのものだが、逆に言えば指が明確に桂馬から離れているとは言えず、果たして待ったといえるのかどうかは微妙な判断とも思えた。
 今回はたまたまTV対局の場で問題が生じたため事態が明るみに出たものの、その大半が一般公開されず密室で行なわれるプロの公式戦。それでも加藤一二三九段ほどのビッグネームともなれば対局中の数々の奇行も世間に知れ渡っているが、知名度の低い棋士の中にもマナーに問題があると思える者は少なくない。河口七段の『新・対局日誌』中に、とりわけ単行本にも収録されている昭和末期から平成初期にかけて、幾人かの棋士に対戦相手を含む周囲に配慮の欠けた言動があったと読み取れる箇所がいくつもある。
 今回は反則か否かという水準にまで問題が発展していたため、第三者的立場にある理事会がむしろ厳格に処罰を下すことができたとも言えるが、マナーのレベルであればそうもいかない。同じプロである(が故に?)河口七段にしてあくまで客観的事実として記すにとどまり、著者当人が直接マナーが悪いと表現している箇所はないのであるから、他は推して知るべし。文章でそうした内情を知る術は皆無と言っても良い。
 対戦相手の言動に対して表立ってたしなめることができず、憤兵は敗るの結果となりむしろマナーの悪い者が得をする。そのような事態が起きていても不思議ではない。というより明らかに起きている節がある。これを機会に対局中のマナーについて徹底し、純粋な実力勝負により近いプロの世界であって欲しいと筆者は願う。
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